ROAD to はじまりの唄 episode4【創造】 先生の想い

史上初・マリンワールドでMV収録
演奏の場を失った城西中吹奏楽部と地元アーティストらが共演

-“当たり前”じゃない だから
もう一度描こう

「ありがとう」心から 今、奏でよう
限りのない青へ
限りのない未来へ―  ※「はじまりの唄」より一部抜粋


 6月27日、吹奏楽の音色と明るく重なる歌声が「マリンワールド海の中道」(福岡市)のホールを満たした。真っ青な外洋大水槽前でパフォーマンスを披露したのは、同市にある城西中学校吹奏楽部の生徒と九州のアーティストたちだ。会場にはビデオクルーの姿も。撮影された映像はミュージックビデオとして世界中に配信される。生徒の家族や関係者ら120人は、一連の模様を目を輝かせながら見守っていた。

楽曲のタイトルは「はじまりの唄」。城西中学校吹奏楽部の生徒たちが出したキーワードやメッセージが歌詞に活かされている。コンクールや発表会が中止になった悔しさ、目標を失ったことで感じた不安や虚しさ、それでも見守ってくれた周囲への感謝、そして未来への小さな希望…。等身大の思いが詰まった曲になった。

 熱い歌声で舞台に華を添えたのは、同様にコロナ禍で出演機会を失った地元のアーティストたち。福岡県を拠点に活動するワールドラフ、元村りか、イタリア6番地、佐賀県の野副一喜さんらである。野副さんは生徒たちのフレーズをもとに作詞を手がけ、作曲も担当した。

 それぞれに苦境を強いられるアーティストと中学生をつないだのは、「旅唄(たびうた)」という一つのプロジェクトだった。仕掛け人は福岡の映像クリエイターチーム「Fuktory’s」(ファクトリーズ/fukuoka+film+factory)。

 ライブができなくなってしまったアーティスト、客足が減ってしまった観光地、さらにコロナ禍で苦しむ世界中の人を応援したい―。そんな思いから旅唄プロジェクトを立ち上げ、九州の絶景をバックに地元アーティストのミュージックビデオを制作・発信する取り組みを行ってきた。

 はじめは3人で始まったプロジェクト。もちろん活動はボランティアだ。発信を続けるうち、次第にSNSや新聞・テレビで取り上げられるようになり、参加アーティストの数も増えていった。

そんななか、プロジェクト関係者と城西中の保護者が出会ったことで今回のコラボレーションが生まれる。木下彰夫さんは、同校吹奏楽部の部長を務める娘がこぼした「なんのために練習してるのかな」という言葉に胸を痛めたという。

「子どもたちの1分1秒ってものすごく重要で、大人以上にできることが限られてしまう。やっぱり子どもたちにはコロナで嫌だったなっていう思いじゃなく、『こういうことができた』という思い出を作ってあげたくて」(木下さん)

今年、中学3年生の娘が新入生の頃から部活動での苦労や喜びを見つめてきた木下さん。どうにか発表の場を作ってあげたい、そのためには自分が動かないといけないのではないか…。わが子たちのためになんとかしたいという気持ちを原動力に、さまざまな人に声をかけた。そこでプロジェクト関係者とつながる。

言葉を交わし、企画を練り上げ、それに沿って一から曲作りを開始。学校側にも趣旨を伝えて全面的な協力を得た。また、制作した歌詞の中に「限りのない青へ」というフレーズがあったことから、「青」を表現できる場所としてマリンワールドの大水槽を会場に選んだ。

迎えた本番。迫力あるBGMに合わせて、水槽内では光を受けて輝くイワシの群れや泡の柱など圧巻の演出がなされ、幻想的なムードを一層引き立てた。


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